104エンジンの致命的な欠陥は、ヘッドではなくてブロックの材質にあります。
鋳鉄の黒鉛成分が多かったのか、型に流し込み製造するプロセスでグラファイトが上の方に上がってきて冷めるスピードが速い特定の場所で晶出してしまったのではないかと思います。
ズームアップした画像がこちら。
通常、1番と6番のEX側が一番酷いようです。
出現率は、104エンジンでは残念ながらほぼ 100% です。
ここが腐食して先ず盛り上がり、ヘッドガスケットを押してオイルが漏れてくるわけです。
ここを平らに削っただけでガスケット交換すると、今度は凹んできてまたガスケットが抜けます。
これまでにガスケット交換後1~2年の間にまた漏れてきたケースでは、ガスケットの製品不良以上にこれが原因である場合が多いようです。
ここを平らに削っただけでガスケット交換すると、今度は凹んできてまたガスケットが抜けます。
これまでにガスケット交換後1~2年の間にまた漏れてきたケースでは、ガスケットの製品不良以上にこれが原因である場合が多いようです。
腐食部分をスクレーパーで削るとここまで凹みます。
もちろんメーカーでもこの現象は把握していて、この凹みを埋めるための専用の補填剤も用意されています。
ですから、ディーラーでヘッドOH、ガスケット交換をしていれば、この部分の処理もしてあるはずですが、値段もそれなりにお高かったようです。
ただ、幸いなことに一度処理しておけば、クルマの寿命までは平気で持つそうですから、当社も同じ補填剤で手順通りに補修することにします。
エンジンハーネスは一度交換されていたようでこれは大丈夫でしたが
ポスケーブルは完全にアウト。
その他にもテンショナーとかウオポンとかいろいろ・・・
エンジン開ければ、普段よほど完璧な整備がされていない限り、エンジン本体以外の問題がいろいろ出て来るのがむしろ普通なわけで、エンジンOHだけで済むことは稀でしょう。
そういう予算的なこともあって、壊れたまま乗り続けられてしまっている104エンジンはかなり多いと思います。
そういう予算的なこともあって、壊れたまま乗り続けられてしまっている104エンジンはかなり多いと思います。
小手先の誤魔化しではなく、ちゃんと手を入れればあと10年、いや20年平気で持つ名機なんですから、どこかで覚悟を決めてメンテナンスして頂ければと思います。
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By OZW