ユニットOHで一段とモンスター化したものの、全開時にスロットルの開きが追い付かないような動きになることが時々発生するようになってしまいました。
スロットルアクチュエーターのモーターの動きが渋い感じです。
スロットルアクチュエーターのモーターの動きが渋い感じです。
えちごや皆口さんから「程度の良さそうな中古品が出てきたから一度交換してみようか」と有難いオファーがあったので交換してもらうことに。
エアクリーナーボックスとエアフロ外すとスロアクが出てきます。
見た目はかなり綺麗ですが、新車時からそのまま使っている20年選手です。
配線が下に落ちないように針金で吊っておいて、スロアク本体を縦にして引っぱり出します。
比較的新しいときに外して保管してあったもので、今回はこれに交換します。
穴の外周に付いているススぽい黒いのは、マジックインクです。
ガスケットを付けてみると分かるのですが、ガスケットの穴のほうが少し大きいんですね。
なので、ガスケット被せて上からマジックでぐるっとなぞってガスケット外すとこの状態になります。
インクが付いた部分をテーパー状に削り落とします。
ガスケットの穴の大きさに合わせて拡げるわけです。
出来上がりはこんな感じです。
こんなことやってどれだけ変わるのかと言われれば、もちろんそう大きくは変わりません。
全開時のピークパワーは若干上がると思いますが、そこを体感出来るひとはそう多くはないかも知れません。
でも、スロットル開き始めのレスポンスが確実にアップするのは、テーパー状に削った意味と併せて、この写真を見れば分かると思います。
ひとつずつでは大きな効果は期待出来なくても、特にノーマルアスピレーションエンジンというのは、こういった小さなことの積み重ねで、最終的には全く別物のエンジンに仕上げることが出来ます。
逆に、エアダクトホースに穴があいたところで、吸気温度なんて何度も変わりゃしないとか、フィルターなんてそんなに頻繁に変えて何が変わるんだ、なんてことが積み重なっていくとゴミのようなエンジンになってしまいます。
ガスケットを剥がした跡も綺麗してから付け替えるというのは基本です。
こういうところも手を抜くと、どこかでしっぺ返しを食らいます。
キーONにしてしばらく放置してオフだったかな?
スロアク交換後にはアダプティングが必要です。
もちろん、DASは持っていますが、この時代のベンツだと汎用テスターで事足ります。
DASを立ち上げている間に全て終わらせてしまえます。
念のため交換したユニットもテストしてエラーがないことを確認して終了です。
愛知から東京への帰路は、テストも兼ねて、往路と同じコースでアクセル べた踏みを繰り返す、燃費を完全無視した走りだったのですが、何故か燃費は 0.5km/Lほど伸びていました。
By OZW