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ゲレンデのスプリング・訂正

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G55のコンプレッサー無しのほうが、コンプ付きの車両より、サスのスプリングは柔らかいと書きましたが、これ間違っていました。
ドイツに資料がありました。



イメージ 1

フロントスプリングのレート比較表です。

縦軸がスプリングの全長で単位はmm。
横軸が加える力で単位がNmですが、1Nm=0.1019716 kgfm なので、ものすごく大雑把にいってしまえば、ゼロをひとつ取った数字がだいたいのKg換算値になります。
なので、たとえばグラフの一番右端を見ると、6000Nmということですから、まあだいたい600Kgの荷重がかかったとき、それぞれのスプリングの全長がどうなるのかを表しているといえます。
そうすると、黄色のスプリングは全長200mmまで縮むけれど、青のものは、300mmにしか縮まず、無加重時にはどのスプリングも全長は同じくらいということなので、青のほうが黄色のものより硬いスプリングということが分かります。
で、肌色のラインがコンプ無のG55、朱色のラインがコンプ付きです。



イメージ 2

こちらは、リアスプリングの比較グラフです。
肌色がコンプ無し、紫色がコンプ付きです。


でも、不思議なことに、乗り比べるとコンプレッサー付きのほうがしなやかに感じます。
特に高速道路の継ぎ目を乗り越えるときの感覚はコンプ付きのほうがソフトです。
ショックやアッパーマウント、それに車重との関係など色々な要素が絡み合っている上に曖昧な人間の感覚の話なので、単純にレートだけでは語れない奥深さがサスペンションにはあるようです。

ちなみに、頼まれたお客様には発注前にこのレートグラフを送って、かえって硬いスプリングを取ることになりますが?と確認したところ、それでもいいから取ってくれということでしたので、本国発注してしまいました。

結果どうなるのか楽しみです。


By OZW



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