R107 560SL AMGでは4,000rpmから上で官能的な盛り上がりがあるのに、W126 500SEではそういう艶ぽさが感じられなかったのは、何故か?
皆口氏が「それは差圧が違うからだよ」と一言。
フューエルデスビのシステムプレッシャーとロワチャンバープレッシャーとの燃圧差のことです。
ノーマルは、0.4barなのですが、この時代のAMGは 0.5bar に設定しています。
この0.1barの差が上での印象の違いにつながるのだそうです。
この0.1barの差が上での印象の違いにつながるのだそうです。
燃圧を調整するには、先ず全ての機能がちゃんとしていることが前提になります。
フラップの動きはじめの部分を手で押してみてチェックします。
ここがスカスカになってアイドリングが安定しない車が多くなってきているそうですが、このW126 500SEは問題ありませんでした。
中の汚れをチェック。
シールからガソリンが漏れてガソリンの赤い着色剤で矢印の部分が褐色に染められてしまっていたらOHが必要になってきます。
このクルマの場合は少し漏れた跡が見られますが、まだ許容範囲内でした。
せっかくなので、エンジンコンディショナーで内部を綺麗にしておきます。
システムプレッシャーを測れるところはいくつかあるのですが、今回はフィルター交換も兼ねて、この部分に燃圧計をつなぎます。
アイドリング時のシステムプレッシャーは、6.6barでした。
これは新品ですが、このジョイントの中にフィルターが入っています。
中のフィルターだけでも交換出来るのですが、特殊工具が必要ですし、ジョイントアッセンブリーでも千円台前半、フィルター単体と比べても数百円しか違わないので、アッセン交換がお勧めです。
この部分、一度も交換したことがないなんて車も多いんじゃないでしょうか?
この年代のクルマは、124、126、201もほとんど共通ですから、問い合わせてみてください。
次に、ロワチャンバー側に燃圧系をつないで計ると、6.18barで、差圧は0.42barでほぼノーマル設定になっていました。
燃圧調整と試乗は明日に続きます。
By OZW
facebookにもどうぞ。