床工事もリフトの設置も終わっていないのに気の早いオーナーさんがこんなクルマを押し付けてきました。
E24 6シリーズをベースにALPINA社が手を加えた初代B10クーペです。
このクルマ、ALPINA製エンジンで通常の635より圧縮比も高くなっていますし、ヨーロッパ並行ということもあって新車時から日本の夏にはまともに乗れない状態でした。
ちょっと元気な運転をしたり、大渋滞にはまるとすぐにオーバーヒートしてしまうんです。
ちょっと元気な運転をしたり、大渋滞にはまるとすぐにオーバーヒートしてしまうんです。
もう20年近くずっとALPINAの正規ディーラー(ニコル)のお任せ整備でしたから壊れているわけではありません。
実際ヘッドのOHもそこで過去2度実施していますが、発熱量は何も変わらなかったようです。
実際ヘッドのOHもそこで過去2度実施していますが、発熱量は何も変わらなかったようです。
そんな状態なのに、どうせ涼しい季節にしか乗らないのだからと、後付けのターボをニコルの下請け工場?で取り付けたものですから、もう真冬しか乗れなくなってしまいました。
この時代には同じ635ベースのB7 Turbo があります。
B7 Turboの場合には、写真右奥に見えるバッテリーがリアに移動させられていて、そこに小さなエアコンのコンデンサーが付いていてます。
なので、ラジエターの風通しは、このB10と比べると随分と改善されてはいました。
エアコンはポルシェ930ターボ並に効きませんでしたが、とりあえず年間を通して乗れるクルマにはなっていました。
但し、W124のノーマル6L並に真夏はきつかったようです。
今回3度目のエンジンOHをニコルで実施し、ついでにオーバーヒート対策も頼んでみたそうですが、タービン外してノーマル状態状態に戻したとしても難しい、とあっさりギブアップ。
で、うちに運ばれてきたわけです。
もっとも、今のSJではどうにもならないので、当然えちごや皆口氏に丸投げです。
目指すところは、私のE60と同様真夏でも水温を全く気にせずいつでも踏めるクルマ。
熱ダレしなくていつでも速いクルマ。
もちろんエアコンは寒いくらい冷えて快適なクルマ、です。
熱ダレしなくていつでも速いクルマ。
もちろんエアコンは寒いくらい冷えて快適なクルマ、です。
ちょっと時間かかるかもしれませんが、完成まで経過を紹介していきたいと思います。
By OZW