Overload Voltage Protection Relay
その名の通り、オルタネーターのレギュレーター故障などで過電圧を検知すると、電流を遮断してそこから先にそれが流れないよう防止するリレーです。
電圧異常があった時に高額な ECUやフューエルポンプリレーなどの各モジュールの破損を防ぐためのパーツです。
異常がなくなれば自動的に復帰してくれるので、レギュレーター故障があっても普通はこのOVPリレーまでは交換の必要はありません。
ところが、電圧に異常がなくても、このOVPリレーそのものが結構故障するんですね。
ECUはアイドリング回転数が一定になるようアイドルエアバルブを制御していますが、OVPリレーが故障するとECUへの電源供給が不安定になり、突然、アイドリングが大きく上下したり、アイドリング中のエンジンストールやエンジンがかからなくなってしまうこともあります。
ところで、以前、アイドルエアバルブの不調を記事にしましたが、もしかするとエアバルブは無罪でこのOVPリレーか助手席足元にあるアイドルスピードコントロールリレーのほうに原因があるかもよ、と皆口さんから言われていました。
「先に先ずOVPリレーからチェックしてね」
ということで、電話で指示を仰ぎながらボンネット開けて
「マスターバックの横に上が赤いリレー見えるでしょ。」
「透明のカバー開けてアイドリング中にフューズ抜いてみて 1,500rpmくらいまで上がればOK」
「赤いリレーなんてないよ」
「とりあえず蓋開けてフューズ抜いたら 1,500rpmになったけど、黒いよ」
「えっ?まだ生き残ってるのが居たんだ。」
「ある意味凄いけど、それ対策前のだから異常時に緊急停止できないやつだから、赤いのに換えなきゃだめだよ」
「ある意味凄いけど、それ対策前のだから異常時に緊急停止できないやつだから、赤いのに換えなきゃだめだよ」
ということで、後日交換しました。
このリレー、ただカプラー刺さっているだけですので、W126の場合、交換作業に工具は何も必要ありません。
交換後、特に何も変わりません。
もともとアイドリングの変調もここ1ヶ月近くは発現していないので、これでしばらく様子を見てみることにします。
By OZW