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W126 500SE ファインチューン

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チューニングショップというイメージの強いえちごやですが、実は一般の修理や整備に関してもその経験や技術には凄いものを持っています。
実際、W126だけでも、これまでに数十台の修理や整備をこなしてきたそうです。


イメージ 1

せっかく126で来たのだから、ということで
先ずはサクッとタイロッドを交換してもらいました。



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「この117エンジンは、1個のコイルで8気筒全部面倒みているのだから、単純に考えてW124 500Eなどの2個のコイルを使っている119エンジンの2倍の仕事してるわけです。イグニッションコイル変えていないなら寿命のはずですよ」という指摘。
1次-2次間の抵抗を測ってみると、本来11kΩはあるはずのものが、9kΩくらいしかありません。



イメージ 3

ということで、これも新しいのにササッと交換してもらっていたら



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フューエルガバナーのところからガソリンが滲んでいるのを発見してしまいました。



イメージ 5

古くなると矢印の接合面からどうしても漏れてきてしまうんですね。
運よく、在庫があったので交換してもらうことにしました。



イメージ 6

普通ならそのまま交換するだけなのですが、メーカー以外開けるなという指示のあるフューエルガバナーを専用工具を使って開けまして、中の調整ネジを微妙に回してから取り付けます。

これ、差圧の調整ネジなのですが、AMGなどはもちろんメーカー自身も車種によってここを調整したものを使っていることは意外に知られていない事実だったりします。

以前エスファクトリで燃圧測ってもらったときには、アッパーとロワーチャンバーそれぞれの燃圧の差が、0.4barでそれが規定値なのですが、今回はあえてこの差圧を 0.45barに設定してもらいました。
500の場合には、この値の方が中速域のトルクが増して燃費もかえってよくなるくらいだそうです。



イメージ 7

フューエルデスビのカス出しをしてから



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最後に空燃費のデューティー比が 50前後になるようにアイドリング調整をしてエンジン関係は出来上がりです。



イメージ 9

デフの交換の時に、マフラーに穴が空いているのを見つけていましたので、一旦降ろしてよく確認すると、ホルツのマフラーパテのようなものが塗られていました。
それを奇麗に取り除いてみると、錆で穴が空いた訳はなく製造時の溶接ミスでした。
まさか製造ラインでパテ埋めはしていないでしょうから、新車時から空いていて、途中で気づいた人(ディーラーのメカさん?)が応急処置したのでしょう。



イメージ 10

パテ埋めは所詮応急処置ですから、今回は溶接でしっかり埋めて頂きました。



さて、これで益々元気になった500SEで帰ることが出来ます。
バイパスに出てちょっと踏んでみると、エンジンの吹け上がり方がまるで違います。
デフ交換と相まって、1速発進では後ろがグゥッと沈み込んで、ちょっとお下品なくらい。
道路は往きと同じような混み具合なのに帰りの方が30分くらい早く家に着いてしまいました。
126 500SEでは、もうこれ以上のパワーは必要ありません。

ただ、そちらが満足になると、今度はこれまで何の不満もなかった足回りが急に気になりだしてくるのは困ったものです。
さらに別の問題で、郡司さんのところにまたお邪魔することになりそうです。


By OZW



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