F-ROAD連載中の964の幌制作で、純正の幌骨をバラしてみました。
詳しくは雑誌に記載があるのですが、ソフトトップの布を剥がしてみると幌骨というよりフレームといった作りであることがわかります。
開口部分はタルガトップより小さい位です。
素材の一部はスチールですが、大部分はアルミでした。
しかも、そのアルミパネルは叩き出しで作られています。
964カブリオレは、クーペより200万円近く高くて、発売当時はちょっと高過ぎるのではないかと言われていました。
でも、今になってこういう手の込んだ作りを目の当たりにすると、妥当な値段だったと思えます。
でも、今になってこういう手の込んだ作りを目の当たりにすると、妥当な値段だったと思えます。
バブルの頃、ロールスのリムジンのシートを外して裏側を見る機会がありました。
シートの裏側も全面に分厚い一枚皮で覆われていて、裏側を表にして使っても一流の家具として通用するくらいの仕上がりでした。
シートの裏側も全面に分厚い一枚皮で覆われていて、裏側を表にして使っても一流の家具として通用するくらいの仕上がりでした。
テスタロッサをリフトアップしてフェンダーパネルの下側を見ると、明らかに手作業による板金処理で端が綺麗に内側に折り曲げられていました。
量産車の切りっ放しのパネルとは一線を画すものです。
量産車の切りっ放しのパネルとは一線を画すものです。
W126(1980年-1991年のベンツSクラス)なども、内装を外してみるとその一つずつのパーツの造り込みの凄さが分かります。
こういう普段は目に出来ない部分での積み重ねがあって、ブランドイメージというものが作られていくわけです。
レクサスなどは何となくのイメージ戦略でブランド作りをしようとしていますが、なかなか認知されないのは、こういう地道な工程をすっ飛ばしてしまっているからでしょう。
逆にベンツなどもこういう目に見えないところで手を抜いているとブラントイメージは地に落ちていくことになります。
By OZW