マフラーといえば音にしかイメージがいかないことが多いのですが、実はタコ足と同様、もしくはそれ以上にエンジンの出力特性に影響を与える重要パーツです。
実際、良く出来たタコ足であってもマフラーを全部外してしまえばほとんどのエンジンは止まってしまいますが、逆に酷いタコ足でもマフラーがちゃんとしていればそれなりには走ってくれます。
高回転時にはマフラー径が細いとフン詰まりになって出力ダウンになってしまいますが、低回転時に太すぎるマフラーだと排気の流速が落ちてしまって、こちらもフン詰まりと同じ状態になります。
通常はどこかで妥協点を見つけるわけですが、マフラー管のどこか途中に可変式のバルブを付け、回転数に応じてバルブ開閉度を調整して実質的にマフラー径を可変式にしようという試みは昔からなされてきました。
日産のY31セドリックが最初だったと思うのですが、その後三菱、スバルやトヨタでも採用された車種があったような。
日産のY31セドリックが最初だったと思うのですが、その後三菱、スバルやトヨタでも採用された車種があったような。
でも、結局排熱や汚れでバルブの動きが悪くなるなど耐久性に問題があったり、音は変わるけど、トルク特性などは理屈で言うほどの効果が感じられなかったりで普及することはありませんでした。
その後は社外のチューニングパーツで主に「音(音量)を変えるためだけの装置」に成り下がってしまいます。
(画像は手元スイッチでバルブ開閉し、ただ爆音を楽しむエキゾーストカットアウト)
それが、ここにきてようやくエンジンの出力特性にこだわった可変バルブマフラーが出てくるようになりました。
明日に続く・・
By OZW