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M103エンジン アイドリング不調 その3

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その2からの続きです。


ブローバイホースとオイル下がりの修理でストールするような感じは全くなりましたが、アイドル時にまだ微妙な振動があります。
同じKEジェトロでも空冷ポルシェのアイドリングがこの程度なら、どちらかというと調子がいいほうだと判断されるくらいのレベルのものです。
実際、この103エンジンも回していくとトルクもあってレブまで気持ちよく回ります。

ただ、ベンツのアイドリングとしてはもう少し何とかしたいものです。
それと、アイドリング回転数がドライブに入れて500rmp、たまにそれ以下まで下がることがあるのも気になります。
定番のパーツはほとんど交換されていますし、テスターでも数値上は何も問題ありません。
あとは少しでも怪しい部分を一つずつ潰していくしかなさそうです。

ということで、

水温センサー交換
見た目新しそうでしたしテスターでの数値も出ていたので未交換でしたが、よく見ると社外品が付いていましたので、純正に交換。
暖気後の回転数が少しだけ上がりました。

メーター裏のrpmセンサーとバッテリー後ろの大気圧センサーを交換。
ほんの少しだけですが振動が少なくなりました。

ECU メインユニット交換
中古ですが走行距離の少ない別の300Eから外したものと交換。
回転も若干上がって、常時出ていた振動が少し無くなりました。

コールドスタートバルブ交換
暖気後も微妙にお漏らししていたのかもしれません。
それがなくなったからか、さらに落ちついてきました。

ここまででアイドリングは550rpmくらいになり、振動も許容範囲に収まった感じです。



イメージ 1

ここまでやるともう少しという欲が出てきて、インマニを外していろいろ確認してみるとことに。



イメージ 2

気になったのは、短期間でインマニ内部にオイルが水たまりになるほど溜まってたことです。

オイル下がりを起こしていたので、それがブローバイガスと一緒に上がってきただけのか、ピストンリングの張力がなくなってきているのか、これはピストン抜いてみないと分かりません。
ただ、白煙出るわけでもありませんし、トルクも馬力も十分あるので、費用対効果を考えると今OHするのは勧められません。



イメージ 3

それから、スロットルバルブに少しガタがあって、閉じきることが出来ない状態でした。
新品に交換してしまったほうが早いかもしれませんが、今回は修理で対応。


この他、アイドルエアバルブのホースが結構緩くなっていました。
純正で換えたばかりだったので、今回は敢えて社外のVAICOにしてみました。
こちらのほうが明らかにゴムがキツイ感じです。

アイドルエアバルブ自体は別の車のものと交換しても変化ありませんでしたが、念のため分解整備。

インジェクターホルダーの1本が緩くなっていたので修理。


振動は、かなり少なくなり、アイドリング回転数も650rpmくらいまで上がりました。

これで納車させて頂いても問題ないレベルまで来ましたが、あと少しだけ試乗してから、CO値の調整等をしていって、どこまで完璧に近づけるか試させてもらえればと思っています。


今回のケースは、エンジンストールに関しては原因追求は難しくありませんでしたが、それ以降の微妙な振動とアイドルの低回転の原因は、結局一つの何かが悪かったというより、未交換の部分が全体的に機能低下していて、それら全てが少しずつ影響して全体としてアイドリング不調という一つの現象を発生させていたということになります。
さすがに製造から30年も経ってくると、これまでのトラブルシューティングの手法が通用しないケースが増えてきそうな感じです。


By OZW


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