W124 E60 のカーボンパッド、ジャダーが収まったと思ったら、今度は鳴きが酷くなってしまいました。
それも電車がホームに入ってきたときのような耳を塞ぎたくなるくらいのけたたましい音量です。
今まで聞いたことのあるブレーキの鳴きの中では断トツに最高レベル。
数百メートル先からでも聞こえるくらいです。
数百メートル先からでも聞こえるくらいです。
通常、ブレーキの鳴きは近所迷惑とか格好悪いというのは別にすると、機能上は特に支障があるわけではありません。
が、今回はABSが誤作動するという機能上の大問題も発生してしまいました。
はじめはセンサー異常かと思い一通り点検したのですが、どこにも不具合は見つかりません。
ブレーキ鳴きの共鳴でABSが誤作動する場合があるという文献を見つけて、まさかとは思いつつよく観察してみると、低速でゆっくりブレーキをかけていったとき、音量が一定の大きさに達するとABSがガッガッと効いてしまいます。
同じ道路、同じスピード域でも鳴かないときや、鳴いてもそれほど大きな音量にならないときには誤作動しません。
はじめはセンサー異常かと思い一通り点検したのですが、どこにも不具合は見つかりません。
ブレーキ鳴きの共鳴でABSが誤作動する場合があるという文献を見つけて、まさかとは思いつつよく観察してみると、低速でゆっくりブレーキをかけていったとき、音量が一定の大きさに達するとABSがガッガッと効いてしまいます。
同じ道路、同じスピード域でも鳴かないときや、鳴いてもそれほど大きな音量にならないときには誤作動しません。
これでは、とにかく鳴きを抑えないとマズイので、一般的な鳴き止めの手法は一通り試してみました。
大胆に面取りする。
グリースをワコーズの高粘度タイプにしてたっぷり塗布する。
パッドの順番を入れ替えてみる。
残念ながら、どれもほとんど効果ありませんでした。
摩擦ブレーキは乾性摩擦による摺動で制動力を発生させるため、常に微小な摩擦力の変動が生じます。
これがブレーキパッド、ローター、キャリパーと共振して、摩擦力の変動をさらに増幅し、鳴きを発生します。
自励振動というのですが、振動がどんどん増幅していく悪循環です。
これがブレーキパッド、ローター、キャリパーと共振して、摩擦力の変動をさらに増幅し、鳴きを発生します。
自励振動というのですが、振動がどんどん増幅していく悪循環です。
「これ使ってみたら?」とえちごや皆口氏に渡されたのが、これ。
パッドの裏に貼る業務用鳴き止めシムです。
ちょっと調べてみたら、豊田中央研究所のこんなレポートを見つけました。
結論としては、接着型シムが鳴きには有効というレポートなんですが、それ以外にも同じ温度でも温度上昇過程と下降過程ではパッドの歪み方が違って、下降過程のほうが鳴きやすいとか、なかなか面白い内容の研究報告です。
ということで、パッドの裏面全面に鳴き止めシートを貼ってみました。
熱を加えてから少し押さえればしっかり引っ付きます。
これは効果絶大でした。
止まる寸前に一瞬キュッと鳴くことはありますが、ほとんど鳴きは止まりました。
同時にABSの誤作動は完全に無くなりました。
止まる寸前に一瞬キュッと鳴くことはありますが、ほとんど鳴きは止まりました。
同時にABSの誤作動は完全に無くなりました。
これで、ようやく普通に乗れるようになったのですが、パッドの選択は難しいですね。
ブレーキシステムがノーマルのままで、少し不満というくらいなら、カーボンパッドもいいかもしれませんが、フロント8ポッドのビッグキャリパーが装着されている私の60では、初期制動が少し甘いくらいのメタルパッドのほうがむしろ相性がよかったようです。
ブレーキシステムがノーマルのままで、少し不満というくらいなら、カーボンパッドもいいかもしれませんが、フロント8ポッドのビッグキャリパーが装着されている私の60では、初期制動が少し甘いくらいのメタルパッドのほうがむしろ相性がよかったようです。
ちなみにノーマルブレーキにメタルパッドの組合せは私は今でも否定派です。
By OZW
facebookにもどうぞ。