交換指定がされていない M113エンジンのスーパーチャージャーオイルですが、日本では入手困難な Mobil Jet Oil じゃなくても、ベンツ純正のスーパーチャージャー専用オイルがあるようだけれども・・・?というお問い合わせを頂きました。
はい、確かにこれ純正の専用オイルです。
ですが、これは SLKなどに使われているスーパーチャージャー用のオイルです。
55コンプレッサーがリショルム式で IHI製なのに対して、こちらはルーツ式で米国イートン社製ですから、根本的な造りが異なっています。
オイルに互換性があるのかどうかは分りませんが、基本的に別物と考えた方がいいようです。
オイルに互換性があるのかどうかは分りませんが、基本的に別物と考えた方がいいようです。
上のボトルの画像を見て分る通り、125cc入りです。
CL55などに使われているスーパーチャージャーのオイル容量は、150ccなので微妙に足りませんね。
CL55などに使われているスーパーチャージャーのオイル容量は、150ccなので微妙に足りませんね。
と、ここで記憶力のいいひとは、あれっ?と思ったかもしれません。
今年4月に交換したとき 180cc入れちゃってるんですね。
はい、入れすぎでした(^^;;
エンジンやデフ、ATなどはどれもオイルを入れすぎると大きなトラブルの原因となりますが、M113コンプレッサーはクラッチのセンターボルトに穴が開けられていて、そこから余分なオイルはオーバーフロウするように造られていますので、臭い以外は特に問題はないようです。
実際、今回オイルポンプチェーンの整備をお願いしたところでセンターボルトの穴からの垂れが確認されて、例の異臭を撒き散らしてご迷惑をお掛けしたようです(^^;;
と、ここまで書いて、オイルを相当頑張って抜いても 90ccくらいしか抜けなかった理由が分かりました。
循環システムが密閉されていないわけですから、単純に気化してしまった分は減っていくわけです。
あらためて Mobil Jet Oilの成分表を見てみたら、1気圧、摂氏204度で 6.5時間経過すると、全体の3%が揮発する、とありました。
循環システムが密閉されていないわけですから、単純に気化してしまった分は減っていくわけです。
あらためて Mobil Jet Oilの成分表を見てみたら、1気圧、摂氏204度で 6.5時間経過すると、全体の3%が揮発する、とありました。
スーパーチャージャー内はそこまで温度は高くなりませんが、それなりには揮発していくはずですので、オイル交換まではしないにしても数年に一度くらいはレベルチェックくらいはしたほうがいいかと思います。
By OZW