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17.5W-45 のオイル

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昨日の続きです。

フックス チタンユニバーサルには、15W-40 と 20W-50 の二つの粘度のものがあります。

Wは、WinterのWで、エンジンスタート時に 15Wは零下15度、20Wで零下10度まで対応ということなので、真冬でも国内でマイナス10度以下まで下がる地域は少ないでしょうから、どちらでも問題ないでしょう。

重要なのは、うしろの数字なんですが、これは100度のときの動粘度を表しています。



イメージ 1

今はコンピューターシュミレーションで動粘度が出せるので実際の測定は行っていないようですが、エンジンオイルを測る場合はこういう毛細管を使って
1.逆さにして吸い上げて
2.温度を100度に保ち
3.Cの位置まで吸い上げてから
4.Dの位置まで下がるのに何秒かかるか測定します。

約20度の水の動粘度を1cSt(センチストークス)として、これとの比較で落ちるのにどれだけ時間がかかるかを調べるわけです。

12.5cSt~16.3cStなら、40
16.3cSt~21.9cSTなら、50 となります。

例えば、10W-40 の場合、「マイナス20度対応、100度時で12.5cSt」 というものから、「マイナス25度対応、100度時で16.3cSt」 までと可也幅があります。
どこそこのブランドのオイルを入れてみたら、エンジンの回りが軽くなったとか、全開走行を続けてもタレない、なんていうのは、実はオイル性能の差というより同じ粘度表記でも単純にこの範囲内での動粘度の違いであることがほとんどです。
つまり、別メーカーの同じ粘度表示のオイルの粘度は異なるのですから、インプレッションなんて、ちょっと乗っただけではプロのレーシングドライバーだとしてもそれは単なるインプレッションであって、オイルの性能評価なんてのは出来るはずがないのです。
評価するならSJがやったみたいに 12時間耐久レースで走らせてみるくらいことは必要ですが、雑誌やウエブの記事なんて街中走らせただけとか、サーキットでも数周走ってお終い、というのもばかりですから、はっきり言ってガセネタに等しいのではないかと思います。
オイル選びは宗教だと言われる所以です。

ですから、100%化学合成オイルでお勧めは?と訊かれると、鉱物油ベースと違って、どう答えていいか分かりません。
大手メーカーの最新のもの、あるいは純正もしくはメーカー認証のもので、メーカー推奨の粘度のものが間違いないと思います、くらいしか言えません。

ところで、同じメーカーの同じシリーズのオイルでは基本的に使っているベースオイルも添加剤の種類も全部同じです。
粘度の違いは、粘度調整剤の量の違いにすぎません。
少し前に、「同じシリーズなら混ぜて使っても問題ないの?」と技術者の方に訊ねたことがあるのですが、「全く問題ない」という回答でした。
だったら、自分のオリジナルブレンドのオイルを作ったら面白いかも、なんて話をえちごや皆口さんにしてみたら
「そんなこと10年以上前からやってますけど」と笑われてしまいました。

M119エンジンにベストな組み合わせは、フックス チタンユニバーサル15W-40フックス チタンユニバーサル20W-50の 1:1 のブレンド、17.5W-45 だそうです。

今回、私のW124 E60もこのブレンドでオイル交換してもらっています。


By OZW



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